【長編小説】無限人格少女⑤END
第∞章 暗黒を浮遊していた。これが死ぬという感覚なのか。 気分はとても落ち着いている。恐怖も焦りもない。 静寂だ。いや、かすかに声が聞こえる。 僕は漆黒の世界を見渡した。 首をひねると、背後に空間の裂け目が合った。 その裂けている部分だけ、光り輝いている。...
9月14日読了時間: 13分
【長編小説】無限人格少女④
第四章 1 両親はまだ職場から帰ってきていなかったので、僕が妙な服を着ているを見られることはなかった。那月はあえて顔を殴らなかったため、鼻血をふいてしまえば、道中で顔を合わせた者に不審に思われることもなかった。制服はもう一着持っているから、明日からはそれを着...
9月7日読了時間: 42分